Profile

白井美穂 Mio SHIRAI

美術作家。1962年京都に生まれ、7歳時より東京在住。1986年東京藝術大学美術学部絵画科卒業、1988年同大学院美術研究科修士課程修了。1993年から2006年までニューヨークに在住し、現在東京在住。その作品は国内外で幅広く発表されている。主な展覧会に1991年「インド・トリエンナーレ」ラリット・カラ・アカデミー(ニューデリー)、2000年「越後妻有アートトリエンナーレ」松代町(新潟)、 2008年「アーティスト・ファイル」国立新美術館、個展「Forever Afternoon」ノーザーン・ギャラリー・フォー・コンテンポラリーアート(イギリス)、2013年「瀬戸内国際芸術祭」宇野港、「あいちトリエンナーレ」愛知県美術館、2018年「絵画の現在」府中市美術館、など。

白井美穂の作品は、人間における関係性についての進行形の問題を探究する試みであり、環境の自然の側面と人工的側面、さらにそれらの動的な境界や、自然の形態と文明社会の日常的な象徴との交換可能な過程について探るものである。そのアプローチは同様に、普遍的な力学を見つめるための組織的方法論を包含している–––個人あるいは内的な世界と、公的な自己や他者との関係を、交代させたり転倒させたりすることによって。オブジェはこれらの様々な通俗的様相を超越するための境界面として存在することが出来る。